Cloudflareは、主要な決済企業と協力し、安全で信頼性の高いエージェント型コマースの実現に取り組んでいます

Cloudflareは、世界中の数百万の販売店にエージェント型コマースを広めるため、決済業界全体と連携しています

コネクティビティクラウドの先端企業であるCloudflare(クラウドフレア)は本日、世界最大級の決済企業と連携し、エージェント型コマースのための認証レイヤーの構築に取り組んでいると発表しました。この業界横断的な取り組みは、Web Bot Authプロトコルを活用することで、世界中の数百万の販売店でAIエージェントを通じたショッピング活動を可能にするものです。

CloudflareとVisaは共同で新たな仕組みである「Trusted Agent Protocol」の開発・導入を行いました。この新しいプロトコルにより、決済ネットワークにWeb Bot Authを組み込むことで、販売店は次世代のAIを使用したショッピングエージェントと安全かつ透明性の高い形で連携できるようになります。Visaは、これらの新しいプロトコルと機能を自社のエージェト型決済プラットフォームであるVisa Intelligent Commerceに組み込んでいます。Cloudflareはまた、MastercardとAmerican Expressと連携し、Web Bot Authの活用を進めています。Mastercard はWeb Bot AuthをMastercard Agent Payに組み込み、販売店が信頼できるエージェントを識別し、安全でパーソナライズされたエージェントコマース体験を簡単に提供できるようにします。American Expressも、自社のエージェンティックコマースプログラムでWeb Bot Authの利用を計画しています。さらに、Cloudflare Agents SDKで構築されたAIエージェントは、これらのプロトコルを使用して、近い将来、世界中の数百万の販売店で自律的に買い物をすることができるようになります。

エージェント型コマースは、AIエージェントが消費者の代わりにパーソナルショッパーとして機能し、購入プロセス全体を最初から最後まで提供するオンラインショッピングの新しい形態です。この仕組みにより、消費者と販売者の双方にこれまでにない大きなチャンスが生まれる一方で、新たな課題も生じています。販売店には、信頼できるAIエージェントと悪意のあるボットを確実に区別すると同時に、顧客にシームレスな体験を提供するための堅牢なシステムが必要です。

エージェント型コマースのためのWeb Bot Authの活用

今年初めに提案されたWeb Bot Authは、ボットとエージェントが自分自身を認証できるようする仕組みで、現在ではエージェント型コマースにも使用できるようになりました。Trusted Agent Protocolに組み込むことで、販売店はエージェントトラフィックの正体とその目的を判別し、クレジットカード、デビットカード、暗号通貨など、エージェントからのあらゆる決済方法を安全に受け付けることができます。主要なエージェンティックフレームワークとの互換性と相互運用性を備えたWeb Bot Authは、加盟店や開発者がインターネット規模で安全にエージェント型コマースを展開できるようにする認証レイヤーを形成します。

Cloudflareの最高戦略責任者(CSO)であるStephanie Cohenは、「商取引の未来はエージェント型であり、Cloudflareはその信頼ある基盤を構築しています。わたしたちは、開発者、販売店、決済企業のイノベーションを支援しています。その起点として、セキュリティを後付けにせず、設計段階から組み込まれている必要があります。当社は世界中に広がるネットワークを保有しています。これにより当社はAIエージェントが安全に取引を行うことを可能にする信頼プロトコルを実現し、すべての人がデジタルコマースの新時代を切り拓けるようにできる独自の立場にあります」と述べています。

Visaの最高製品・戦略責任者であるJack Forestell氏は、「AIエージェントが消費者の代わりに取引を行う時代が到来しています。そして、これからの商取引を成立させるためには、信頼性、透明性、安全性、そして業界全体の連携が必要です。販売店は、ボットを遮断するか本物のお客様にサービスを提供するかの二者択一を迫られるべきではありません。Trusted Agent Protocolはその問題を解決します」と述べています。

Mastercardの最高製品責任者(CPO)であるJohn Lambert氏は、「エージェントは、よりスムーズなショッピング体験を実現する可能性を秘めています。しかし、これはエージェントが信頼できるものであり、販売店がこの新時代に容易に対応できる仕組みを持つことが前提です。「Cloudflareのような業界企業と協力することで、当社は販売店向けのエージェント認証を簡素化し、スケーラブルで安全かつ広く採用されているエージェント型コマースへの統一されたアプローチを確保することができています。」と述べています。

American ExpressのEVP兼グローバルイノベーション部門責任者であるLuke Gebb氏は、「American Expressは、CloudflareのWeb Bot Authプロトコルを活用することで、販売店が信頼できるエージェントを識別し、安全なエージェント型コマース体験を提供できることを嬉しく思います。信頼と説明責任は私たちの事業の中核です。今回の協業は、すべてのデジタル取引において安全性と安心感を確保するという、私たちの取り組みをさらに強化するものです」と述べています。

現在、Adyen、Checkout.com、Circle、Fiserv、Microsoft、Nuvei、Shopify、Webflow、Worldpayのパートナー企業から、Web Bot Authをエージェント型コマースに利用することに関するフィードバックをいただいています。今後もこれらのパートナー企業と共にフレームワークの改善に取り組み、進化を続けていきます。

エージェントから加盟店への安全な接続を実現

Cloudflareと決済事業者は、Web Bot Authを活用してエージェント型コマースの普及を支援します。これにより販売店は正当なAIエージェントだけにアクセスを許可できるようになると同時に、不正なトラフィックを入り口で阻止できるようになります。販売店は、以下のことが可能になります。

  • 顧客の意図を理解する: エージェントを通じたその目的(商品やサービスに関する情報収集、購入)の伝達、確認。
  • 顧客との関係の維持: (エージェントを通じた購入の場合でも)販売店側で顧客の既存アカウントや購入履歴の有無を判別する。
  • エージェント経由の決済を処理: エージェントによるさまざまな決済手段(クレジットカード、デビットカード、暗号通貨など)を通じた購入を可能にする。

Cloudflareは、オープンプロトコルであるAgent Payments Protocolへの貢献に加え、Cloudflare NET Dollarを発表し、Coinbaseとともにx402 Foundationを設立しています。これらの取り組みにより、インターネット全体でエージェントコマースの発展がさらに加速します。

詳細は、以下のリソースをご覧ください。

Cloudflareについて

Cloudflare, Inc.(NYSE:NET)はコネクティビティクラウドの先端企業で、より優れたインターネット環境の構築のサポートに取り組んでいます。企業が場所を問わず従業員、アプリケーション、ネットワークの速度と安全性を高め、簡略化とコスト削減を実現できるように支援しています。Cloudflareのコネクティビティクラウドは、クラウドネイティブな製品と開発者ツールをまとめた機能満載の統合プラットフォームで、どんな企業でもビジネスの遂行、開発、高速化に必要なコントロールを手中にできます。

世界最大級で相互接続数も最多級のネットワークを誇るCloudflareは、お客様のために日々何十億件ものオンライン脅威をブロックしています。大手企業、起業家、小企業、非営利団体、人権団体、政府機関まで、世界中で数百万に上る組織から信頼をお寄せいただいています。

Cloudflareのコネクティビティクラウドの詳細についてはcloudflare.com/ja-jp/connectivity-cloud、インターネットの最新トレンドとインサイトについては、https://radar.cloudflare.com/ja-jpをご覧ください。

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